エコカーのこと
クリーンディーゼル車

これまでディーゼルエンジンと言えば燃料費は安い代わりに環境汚染物質を大量に排出するとして悪い印象をもたれがちな自動車でした。しかし、ディーゼル車の利点は様々な燃料を利用できるという部分にあります。つまり、燃料の改良が出来ればエンジンの基本的な構造はそのままにエコカーとして十分実用的なメリットがあるのです。

日本でのディーゼル車の新車販売台数シェアは1%にも満たない厳しい状況ですが、欧米では長距離移動が多く、燃料価格も高いためディーゼル車の方が需要が高いと言われていて、車種も豊富にあります。したがってクリーンディーゼル車に関する開発は日本よりも進んでいると言えるでしょう。

クリーンディーゼル車の特徴は排出ガスの浄化システムにあります。SCRシステムと呼ばれるものは尿素を使ってNOxを浄化させるものです。これは尿素水をためるタンクが必要なため主にトラックなどの大型車に向いていて国内では大型車シェアを持つマツダで採用されているシステムです。またHC・NOxとラップ触媒システムとは有毒なHCガスと酸素を使ってNOxを還元させ無害なN2ガスとして排出する仕組みで毒をもって毒を制するというユニークな発想です。こちらは気体を循環させるシステムのため乗用車にも応用されていて、国内では日産が採用しています。

クリーンディーゼル車のメリットとしてCO2の排出量が少ない、従来のディーゼルエンジンよりもPMやNOxの排出量が少ない、ガソリン車に比べて3割程度燃費が良いなどがあり、逆にデメリットとして車体価格が高い、車体が重い、騒音や振動があるなどが上げられます。燃料費が安いことから営業用車や大型車では需要が見込めるディーゼル車ですが、ガソリンを使った自動車の飛躍的な燃費性能の向上や電気自動車の開発が盛んな日本では主役になるのは難しいかもしれませんね。